睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんは、症状を自覚していないことが多く、周囲からいびきや無呼吸を指摘されて、初めて気づくことがほとんどです。
SASの大きな原因のひとつは顎口腔にあります。睡眠を浅くするいびきや無呼吸は、空気の通り道である上気道が狭くなることで発生します。
肥満の人がなりやすいと言われていますが、肥満だけが原因ではありません。日本人の場合は、大きい舌や軟口蓋の形態、顎が小さいことによる影響のほうが大きいのです。
歯科では口腔内装置が治療の中心
SASの治療は、口腔内装置(マウスピース)を用いた対処療法です。睡眠時の呼吸をスムーズにすることで、眠りの質と、正常な呼吸を取り戻すことが治療の主眼になります。睡眠関連医療施設と連携しながら、検査や治療をすすめていきます。