睡眠時無呼吸症候群 その1
口腔環境が全身の健康にも大きな影響を与えるとして、歯科と医科の連携の必要性に注目が集まってます。その代表的な病気のひとつが、日本に300万の患者がいるといわれる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」です。SASは、睡眠時に呼吸が止まり、低酸素状態を繰り返し睡眠が浅くなることから生じる症状を指します。
慢性的な疲労や強い眠気に悩ませるだけでなく、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞などの病気の引き金になることもあります。SASの患者さんは、症状を自覚していないことが多く、周囲からいびきや無呼吸を指摘されて、初めて気づくことがほとんどです。SASの大きな原因のひとつは顎口腔にあります。睡眠を浅くするいびきや無呼吸は、空気の通り道である上気道が狭くなることで発生します。肥満の人がなりやすいと言われていますが、肥満だけが原因ではありません。日本人の場合は、大きい舌や軟口蓋の形態、顎が小さいことによる影響のほうが大きいのです。
SASの治療は、口腔内装置(マウスピース)を用いた対処療法です。睡眠時の呼吸をスムーズにすることで、眠りの質と、正常な呼吸を取り戻すことが治療の主眼になります。睡眠関連医療施設と連携しながら、検査や治療をすすめていきます。
上下一体型マウスピース(Mono Bloc OA)
保険適用になる一体型の口腔内装置。下顎を前に出すことで上気道の通り道を確保する。
分離型マウスピース(Somno Dent MAS)
分離型は装着時の拘束感が少なく、会話や水を飲むこともできるのでストレスが軽減される。
すずき歯科クリニック
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土曜・日曜も診療。
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2015-07-09 | Posted in Blog | Comments Closed