舌小帯短縮症とは?

新学期、入学式を迎えるにあたって、舌小帯短縮症の相談を多く受けます。

・舌を前方に出したとき、ハート状になる。(6歳の男の子)
・舌を伸ばすとひっぱられて軽い痛みを感じ、たまにろれつがまわらなくなって困ることがある。舌小帯が短いのですが、手術は必要ですか?(18歳の女の子)

 舌小帯切除術は、局所麻酔を用いてレーザーまたは、電気メスでおこないます。
だから、縫いませんし1週間ほどで治癒します。また、保険適応となってます。 

■舌小帯短縮症とは?
舌小帯とは、舌の下側にある下顎と舌をつなぐ膜状の組織です。この舌小帯が短い状態を舌小帯短縮症といいます。舌小帯の長さや舌についている場所の違いによって、その程度はさまざまです。

■舌小帯短縮症の症状は?
哺乳障害、発音がしっかりできないなどの言語障害、また食べることに何らかの不具合が起こる摂食障害などが言われています。

■手術の必要性は?
乳児期の場合は、成長にしたがって軽減されると考えられるので、急いで手術を行うことは通常必要ありません。もし、発音などが問題となる場合でも5歳ごろまでは経過観察を行います。ラ行の構音完成期前(6歳頃)に、手術をする必要があるかどうかを考えます。
成人の発音障害に対してはあまり効果は期待できないことが多いです。すでに会話の習慣が獲得されており、手術後は必要に応じ機能訓練、構音練習の実施します。

zetu2
6歳の男の子
舌を前方に出したとき、ハート状になる。

zetu3
舌小帯切除術を行いました。

zetu4

1週間ほどで治癒します。

2012-03-11 | Posted in BlogComments Closed 

関連記事